杉田勝です。
きらきら光ってずっしり感のある金(きん)の値段が1オンス当たり1,700ドル台、日本では1グラム当たり6,500円を超えて上昇してきています。
金(きん)はよくインフレに対する良いヘッジとして理解されています。金が上昇している場合、市場がこれから来る「インフレを嗅ぎ分け」ていると言えるかもしれません。
有事の金(きん)とも言われています。
1970年代の中東石油戦争をきっかけとした西欧での高インフレ時に金価格は暴騰しています。また2,000年から起こったITバブルの時も金価格は上昇してきたことで、それが証明されます。
今、世界中の金利が低く超低金利状態です。金(きん)の弱点の一つに金利が付かないということがありますが、その点では通貨も金も同じ土俵に立っているといえます。FRBの無制限量的緩和が続く限り、通貨の金利はすぐには上がりそうもありません。
その金(きん)の価格は新型コロナ以来だいぶ上昇していて、1トロイオンスあたり1,700ドル強まで買われています。バンク・オブ・アメリカは向こう18カ月間の金相場の目標価格をオンス当たり3000ドルに引き上げたそうです。
なぜか?FRBはキャッシュは作れるけれど金(きん)は造幣できないからです。
つまり、FRBがドル紙幣を無制限に刷っているので、出回るキャッシュの量が増えるのでインフレが来るという理屈。金(きん)は穴を掘って探すしかないのです。これまで人類が採掘してきた金(きん)の総量は18万トン、それはオリンピックプール4杯分弱に過ぎません。そして、現在の金の埋蔵量は5万トンのみ。
現在、年に3,000トン程掘っていますので、あとたった17年でもうなくなってしまう。
これだけ考えても答えは明白ですね~。
杉田 勝